2011年02月01日
学校建築:大阪教育大学付属池田小学校
大阪教育大学付属池田小学校
開校:2004年4月
設計:㈱共同設計
2001年6月8日、痛ましい事件が発生しました。「池田小児童殺傷事件」です。本小学校は事件を受け、旧校舎の面影を残しながらも厳重な防犯対策を施した新校舎を建設しました。
小・中・高共通の正門。入校するにはまずここで受付をします。
校舎玄関。ガラス張りの事務室から入校許可書をもらいます。この事務室は窓越しに対応できるので、来客者は校舎に入らなくても用事を済ますことができます。
11ヶ所に設置された防犯カメラや校舎内の非常用ボタン。
職員室に設置された児童の出席状況を把握するための管理システム。この他にも職員室にはカメラのモニターや警報ブザー105個分の管理監視盤が設置されています。しかし、これらシステムを誰かが一日中監視することは難しいようです。
事件時に、隣りの教室で起こっていることに気づかなかった反省を踏まえ、オープン教室を採用。避難しやすいという利点もあります。さらに引き戸をつけることで内部施錠と静かな環境作りを可能にしました。
手前は教室が見渡せる「先生コーナー」。
また、職員室や事務室、保健室など大人がいる部屋は分散させ、子どもに目が行き届くようにしていました。
事件のあった東館(旧南館)1階は、「ふれあいギャラリー」や和室、スタジオを配置。「ふれあいギャラリー」には先生方の誓いの言葉のプレートや、卒業生である手塚治虫さん直筆の絵が飾られていました。
以前、普通教室棟だった2階、3階は、特別教室棟に。
旧正門を入ってすぐに「祈りと誓いの塔」がそびえ立ちます。亡くなられた8名の子どもの名前が刻まれていました。
悲惨な事件の記憶を呼び起こさないように、しかし事件を忘れないように、また在校生や新しく入学してくる子どもたち(現に亡くなられた子の妹や弟が入学している、とのこと。)に安心・安全を感じてもらえるように・・・。そのようなコンセプトが感じられた小学校でした。
開校:2004年4月
設計:㈱共同設計
2001年6月8日、痛ましい事件が発生しました。「池田小児童殺傷事件」です。本小学校は事件を受け、旧校舎の面影を残しながらも厳重な防犯対策を施した新校舎を建設しました。
小・中・高共通の正門。入校するにはまずここで受付をします。
校舎玄関。ガラス張りの事務室から入校許可書をもらいます。この事務室は窓越しに対応できるので、来客者は校舎に入らなくても用事を済ますことができます。
11ヶ所に設置された防犯カメラや校舎内の非常用ボタン。
職員室に設置された児童の出席状況を把握するための管理システム。この他にも職員室にはカメラのモニターや警報ブザー105個分の管理監視盤が設置されています。しかし、これらシステムを誰かが一日中監視することは難しいようです。
事件時に、隣りの教室で起こっていることに気づかなかった反省を踏まえ、オープン教室を採用。避難しやすいという利点もあります。さらに引き戸をつけることで内部施錠と静かな環境作りを可能にしました。
手前は教室が見渡せる「先生コーナー」。
また、職員室や事務室、保健室など大人がいる部屋は分散させ、子どもに目が行き届くようにしていました。
事件のあった東館(旧南館)1階は、「ふれあいギャラリー」や和室、スタジオを配置。「ふれあいギャラリー」には先生方の誓いの言葉のプレートや、卒業生である手塚治虫さん直筆の絵が飾られていました。
以前、普通教室棟だった2階、3階は、特別教室棟に。
旧正門を入ってすぐに「祈りと誓いの塔」がそびえ立ちます。亡くなられた8名の子どもの名前が刻まれていました。
悲惨な事件の記憶を呼び起こさないように、しかし事件を忘れないように、また在校生や新しく入学してくる子どもたち(現に亡くなられた子の妹や弟が入学している、とのこと。)に安心・安全を感じてもらえるように・・・。そのようなコンセプトが感じられた小学校でした。
スタッフTohko
Posted by (有)設計集団ファイブ at 16:11│Comments(0)
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